
BOOK CLUB
みよたBOOKS読書会 in 2025
みよたBOOKSの活動も丸5年。予測できないさまざまなことが起こるこの時代の中で、「『本』を通して自らの『暮らし』を見つめ直す」という活動の原点を大切にしながら、ゆっくりですが、しっかりと歩みを進めてまいりました。2025年も、「本」から広がる世界をつくっていきたいと思っています。
2025年の大テーマは「旅をしたくなる物語」。
読んでいて、無性にどこか遠くへ行きたくなった
小説の主人公と一緒に旅に出たくなる
物語に出てきた場所が気になって、実際にその地を旅して回った
「いまここでないどこか」へ行きたくて、むさぼり読んだ などなど。。
あなたはそんな小説に出会ったことありませんか?そして、この読書会でそんな小説に出会ってみませんか?
実験的な試みで、この大テーマの課題本は「フィクション(小説・物語)」縛りとしてみます。さて、どんな本たちが姿を見せるのか?!

Vol.1 2025/01/24 (Fri)
@KOICHIRO COFFEE (御代田町)
課題本をみんなで選ぼう
第1回は課題本はなく、皆でわいわいとおしゃべりしながら、2025年の課題本(5回分)を選ぼう!という集い。参加者それぞれが大テーマに沿って「これぞ」という推薦本を持参。参加者みなで「読書会を作るプロセス」を楽しみながら課題本を選びました。
Vol.2~6の5回シリーズの課題本ラインアップはこちら↓↓。
Vol.2 2025/03/6 (Thu)
@KOICHIRO COFFEE (御代田町)
「地球に散りばめられて」を読む
「地球に散りばめられて」 多和田葉子、講談社(2021年)
◇推薦者GKさんのコメント◇
ノンフィクションを読むことが多かったのですが、読書家の友人と本屋さんに行った時に薦められた小説です。著者はドイツに移住され、ドイツ語でも作品を手がけられていることもあるのか、独特の世界感を感じ他の作品も積読中です。登場人物たちの視点で代わる代わる語られるので、言語や文化の違いも感じられ、作品中で行っている国の数より多くの国を旅しているような感覚でした。三部作なのですが、一作目となるこちらだけでも楽しめると思います。
実は私は、二年前の読書会に参加するまで本を読まなかったのですが、今では、この三部作を一気に読んでしまうほどになりました。皆さまには、続きが気になったかも教えていただけると嬉しいです。
Vol.3 2025/05/30 (Fri)
@KOICHIRO COFFEE (御代田町)
「グレースの履歴」を読む
「グレースの履歴」 源孝志、河出書房新社(2018年)
◇推薦者NFさんのコメント◇
「旅をしたくなる物語」として選んだのが『グレースの履歴』です。突然の事故で妻・美奈子を失った希久夫に遺されたのは、愛車ホンダ『エスハチ』と、カーナビに残された不思議な走行履歴。藤沢、松本、尾道、松山、そしてモナコへ――希久夫は運転免許を取って彼女の足跡をたどる旅に出ます。
実は私も、御代田に引っ越してから免許を取りに行ったので、まず希久夫の挑戦に共感してしまいました。旅の風景や出会いの描写はもちろん、車好きにはたまらない名車やエンジニアの話も登場し、さらに夫婦のあり方や人生についても考えさせられる物語です。
Vol.4 2025/07/18 (Fri)
@KOICHIRO COFFEE (御代田町)
「物語のおわり」を読む
「物語のおわり」 湊かなえ、朝日新聞出版(2014年)
◇推薦者IHさんのコメント◇
「あなたなら、どんな結末にしますか?」という帯に書かれた問いかけが、胸に刺さって手に取った本です。
舞台は北海道。それぞれ人生の岐路に立つ人々が、ひとり旅をする中で受け取る紙の束――「空の彼方」という未完の物語。彼らはその結末に思いを馳せながら旅を続けます。人間のドロドロの心理描写が巧みなミステリ作家として知られる湊かなえですが、これは数少ないノンミステリ作品。物語巧者の湊さん、構成やプロットが上手い!旅する彼らのこれからの人生は、「空の彼方」の結末は、、と夢中でページを繰りつつ、自分の人生についても考えてしまう、そんな物語です。
Vol.5 2025/09/19 (Fri)
@KOICHIRO COFFEE (御代田町)
「藍を継ぐ海」を読む
「藍を継ぐ海」 伊与原新、新潮社(2024年)
◇推薦者KYさんのコメント◇
「藍を繋ぐ海」は2025年1月に直木賞を受賞した伊与原新氏の短編集。日本各地を舞台にした5篇は「夢化けの島」「狼犬ダイアリー」「祈りの破片」「星隕つ駅逓」「藍を繋ぐ海」だ。私はまず作者が地球惑星科学を専門とする研究者だったことに興味を抱き、そして日本の地方を舞台にしていることも面白そうだと思った。さらに各作品の中で地球科学のロマンが色々な形で語られているようで、作者の専門的知識が垣間見られる点も興味深い。実際には未だ読んでいないので、これから読むのを楽しみにしている。
Vol.6 2025/11/13 (Thu)
@KOICHIRO COFFEE (御代田町)
「アノニム」を読む
「アノニム」 原田マハ、KADOKAWA(2020年)
◇推薦者OYさんのコメント◇
原田マハさんファンです。こちらの「アノニム」は、アートミステリーの枠を超えた物語です。ジャクソン・ポロックの素敵な装丁も魅力の一つで、本棚に置いておくのも嬉しい一冊です♪
物語の舞台である香港やニューヨークへ、そしてアートが生まれた場所へと旅に出たくなります。アートが旅先へ誘ってくれる、旅先がアートと出会わせてくれる、を感じる一冊です。この一冊が、自身の世界を広げる旅のきっかけになったら嬉しいなあと思います。
